乗り味の面で優れた都市バス用ハイブリッドについて考える

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路線バスでは、立客目線として大型車でも乗り心地の優れたものとすることが理想的です。そこで、近年増えつつあるハイブリッドバスにおいて、どのようなシステムが乗り心地面で優れているのか考えます。なお、ここではコスパ等に関しては割愛します。
 
シリーズ式
パワートレインはシンプルな構造
シリーズ式は、エンジンは専ら発電に用い、走行は100%モーターが担います。日産のe-POWERが有名ですね。
特性上、加速・減速の多い市街地走行に適しています。モーター駆動であるために変速機を省略でき、ギクシャク感は皆無です。
路線バスでの採用例:
・MANライオンズシティハイブリッド
・三菱ふそうエアロスターHEV/エコハイブリッド
・オリオンVII OG/NG/EPA10ハイブリッド
など

変速ショック抑制型パラレルハイブリッド
一般的なパラレルハイブリッドの構造(日野製トラック、バスの場合)
パラレル式は、エンジン主役で、モーターは低速時や急加速時などでのアシスト役を担います。
しかし、有段変速機を使用する場合、普通の内燃車と同様変速ショックがあるという欠点を持ちます。
AMTで、1モーター2クラッチ式の場合
そこで、スズキのストロングハイブリッドのように変速ショックをモーターがカバーするという設計思想をバスにも応用できれば良いのではないかと思いました。なお、高度な制御の他、(特にAMTでは)高速域でも十分なモータートルクが求められるため、変速ショックの具合に応じてモーターの出力増強などが必要になり、従来型と比較してサイズおよび重量面で不利になるデメリットがあると思われます。
「DCTでも良いのでは?」と思う方もいるかも知れませんが、耐久性の問題から現状では大型車での使用には適していません。

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