ダウンサイジングについて
近年、大型車メーカー各社はトラックやバスのダウンサイジングを進めています。ダウンサイジングは、過給機(ターボチャージャーが一般的)を用いることで従来と同等の性能を確保しつつ排気量の小さいエンジンを搭載することです。ダウンサイジングは、燃費の向上や軽量化、省スペースなどといった様々なメリットがあります。
ダウンサイジングの例を以下にて挙げてみます。
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いすゞエルガミオ(中型路線バス) |
ターボチャージャーとは?
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ターボチャージャーのカットモデル(Wikiより) 赤い部分に排気が流れ、青い部分で空気が圧縮される。 |
ターボチャージャーは、エンジンから出る排気の流れによってタービンが回転し、その回転でコンプレッサーが空気を圧縮してエンジンに送り込みます。エンジンが取り込む空気の密度を高めてより多くの燃料を燃やし、パワーを増大させることができる他、酸素濃度が高まって黒煙の減少にもつながります。
しかし、エンジンの排気の流れを利用して駆動するものであるため、特に加速初期や低回転域においてターボラグ(アクセルを踏んでターボが効くまでにかかる時間)が生じることがあり、ドライバビリティにも大きく影響します。
電動過給機
電動過給機は、モーターの力で回転します。電動過給機を用いた過給方式には主に2つあります。
1.2ステージ型(従来のターボと電動過給機を設けるタイプ。)
2.ハイブリッド型(従来のターボにモーターを内蔵した方式で、電動アシストターボとも呼ばれる。排気ガスのエネルギーで回生が可能なメリットがある一方で耐熱性の高いモーターが必要となるデメリットがある。)
電動過給機を用いた過給はターボラグを低減し、高効率な過給を行う1つの手であり、ダウンサイジングターボが主流なトラックやバスに応用してもいいのではないかと思いました。アクセル開度に対する応答性やさらなる燃費の改善が期待できます。
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